日本生殖看護学会

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ご挨拶

Greeting

第8期の理事長を拝命致しました坂上明子でございます。
学会を代表してご挨拶させていただきます。

本学会は、生殖医療分野における看護の土台作りを目指して、1999年に前身となる不妊看護ネットワークから始まりました。2003年に日本不妊看護学会として設立され、その後、2006年に生殖看護の概念拡大、生殖看護のさらなる発展を目指して日本生殖看護学会に名称変更し、お陰様で昨年20周年を迎えることができました。会員はじめ、関連団体等、多くの皆様のご協力、ご支援にこころより感謝申し上げます。

生殖看護は、生殖医療を行っているカップルへの支援だけでなく、プレコンセプションケア、治療後の妊娠期~育児期のケア、治療終結に向けたケア、治療終結後/更年期のケア、がん治療等の妊孕性温存時のケアやフォローアップのケア、LGBTQカップルへの支援など、性と生殖に関連する多くの役割があります。また、5年間の中断を経て、2024年4月より特定行為研修を含めた生殖看護認定看護師の養成が再開され、今後、生殖看護のさらなる発展が期待されております。

2025年度より会期は4月に始まり、翌年3月までに変更することとなりました。そのため、2024年度は9月より7か月間と会期が短くなりますが、発展的に活動を継続して参ります。今期は、特に以下について力を入れていきたいと存じます。

1.生殖看護のコンピテンシーと質の高い看護実践の確立を目指す

2025年度より生殖看護の実践に関するオンライン学習支援システムを構築していきます。また、認定看護師に求められる役割を明確化し、学術集会やHP等を通じて発信したり、認定看護師の活動評価をするための方法を検討し、より質の高い生殖看護の実践を支援していきたいと考えております。

2.学会活動を見直し、会員間の情報共有や活動・研究における連携の促進、質の高い実践活動が推進されるように活動の充実をはかる

JSFNメール(会員一斉メール)等を使って、会員に有益な情報をいち早く提供したり、学会誌・ニュースレターを電子化致します。また、学術集会やセミナー等を活用し、会員間の交流の機会をさらに増やし、会員の皆様の声を迅速に学会活動に反映させていきたいと思います。2026年度以降はオンライン学習支援システムの内容を研究にも拡大していく予定です。

3.関連職種・関連学会との具体的な連携をはかる

関連する医学系・看護系学会やNPO法人等との連携を密にしていきたいと考えております。2025年度は学術集会の一部を日本IVF学会学術集会との共催にする予定です。

当事者の方々の声を大切にし、関連職種と協働して生殖看護の発展に努めていきたいと思います。学会活動の一層のご参加、ご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。